楽器編成検索

楽器編成検索システムでは様々な楽器の組み合わせで作品を検索できます。検索したい楽器を追加してください。

楽器が選択されていません。

検索したい楽器

楽器編成検索システムの使い方

楽器編成検索システムはお探しの楽器が使われている作品を検索するシステムです。

1. 楽器編成検索システムとは

楽器編成検索システムでは、お探しの楽器が使われている作品を簡単に見つけることができます。楽器の種類や数、調性、ソロ楽器かどうかなど、細かい条件を指定して検索できます。また、「完全一致」をオンにすると、その楽器だけが使われている作品を絞り込むこともできます。

2. 楽器編成検索ウィンドウ

検索する楽器が表示されます。操作は各ボタンををしてください。

  1. ここに追加された楽器が表示されます。
  2. 検索をしないで楽器編成検索システムを終了します。
  3. 完全一致検索をしたい時はオンにします。
  4. 楽器追加ウィンドウを開きます。
  5. 追加した楽器を全て消去します。
  6. テンプレートを選択します。
  7. 現在の編成をテンプレートとして保存します。
  8. 保存したテンプレートを開きます。
  9. 編成登録システムの使い方ウィンドウを開きます。
  10. バージョン情報が表示されます。
  11. 検索を開始します。

3. 楽器を追加する

「楽器を追加」ボタンを押して楽器追加ウィンドウを開きます。

  1. 楽器を追加せずに楽器編成検索ウィンドウに戻ります。
  2. 楽器の種類を選びます。
  3. 楽器を選びます。
  4. 調性を指定したい時はチェックし調性を選びます。
  5. 楽器の数を指定したい時はチェックし入力します。
  6. ソロ楽器を指定したい時はチェックをします。
  7. 楽器編成検索ウィンドウに楽器を追加します。

4. 追加された楽器の編集

楽器編成検索ウィンドウで追加された楽器のボタンを押して楽器編集ウィンドウを開きます。操作方法は楽器追加ウィンドウと同じです。

  1. 楽器を編集せずに楽器編成検索ウィンドウに戻ります。
  2. 楽器の種類を選びます。
  3. 楽器を選びます。
  4. 調性を指定したい時はチェックし調性を選びます。
  5. 楽器の数を指定したい時はチェックし入力します。
  6. ソロ楽器を指定したい時はチェックをします。
  7. 楽器編成検索ウィンドウの楽器を更新します。

5. 検索結果ウィンドウ

検索結果が表示されます。

  1. 楽器編成検索ウィンドウに戻ります。
  2. 検索結果が多い場合は10作品ごとに表示されます。
  3. 検索結果の並び順を変更できます。
  4. 作品のアイコンが表示されます。
  5. 作品のタイトルが表示されます。
  6. 作品の編成が表示されます。

6. テンプレート

テンプレートを使うとあらかじめ用意された編成を一括して入力することができます。

  1. あらかじめ用意されたテンプレートの中から選ぶことができます。
  2. 現在追加されている楽器編成をテンプレートとして保存しておくと同じ楽器編成で検索したい時に簡略化できます。ファイル名を入力しダウンロードします。ファイル形式はソナチネ検索テンプレートファイル(Sonatine Search Template、.sst)です。ダウンロードされたファイルはお使いの端末で設定されたストレージに保存されます。
  3. あらかじめ保存しておいたテンプレートを読み込みます。ファイル形式はソナチネ検索テンプレートファイル(Sonatine Search Template、.sst)です。

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6 和音分析しよう


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6.2 詳しく見てみる

6.2.1 冒頭〜

冒頭は特に疑問はないと思います。DとAの完全5度で途中のホルンに現れるFからd-mollと考えて差し支えありません。つまりDの和音の領域に属します。

ホルンの旋律のCとEとEsはD、GはFの変化した音です。つまりDとFの音程を正しくイメージしながら変化音をとればうまくとれるはずです。DとAは木管がのばしているのでそれを聴いてとります。DとAの中でいきなりCを正しくとるのはDをとるより難しいことです。譜例のように行き着く先をしっかりイメージした上で演奏します。

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1小節目4拍目と7小節目4拍目のベースがAになるところは和声学でいうドミナントです。D-Aのトニカに向かって進行するお決まりのパターンですが、他の音は普通のドミナントであるA-Cis-Eではありません。ベースはドミナント→トニカですがそれ以外のパートはトニカであるD-F-Aの変化音です。それぞれ解決してD-F-Aに移行します。ベースもその他もトニカに解決するという点においてドミナントと同じと考えてください。いずれにせよ意識はトニカに持つべきです。ここはドミナントではなく解決したトニカを純正率でとることが重要です。

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[A]の2小節前はベースがB-A-G-Dと動きます。ポイントはG-Dの動きでサブドミナント→トニカといえます。サブドミナントもトニカに解決するので変化音とも言えるでしょう。BとAはGに向かう飾りでG-B-Dという3拍目裏の和音が次のD-Aに対する変化音であるのと同じようにB-Es-Gは次の、A-Es-G-B-Dはさらに次の和音の変化音です。ベースがなぜDからBにいくのかといえばそれは3つの音を経由して再びDに帰るためです。D→Bの必然性は正直ありません。次のDに照準が合っているからBなのです。音程の取り方も当然次のDから逆算してBをとります。これができていないとその前のDと後のDの音程に差ができてしまいます。

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[A]の1小節前のTrumpetはBから始まりますがこれは一見唐突に見えますが、ここは木管楽器の連符の到達点であるAから[A]のメロディのGまで音階でつないだものです(A-B-C-D-Es-F-G)。連符から次のメロディまでは途切れずに音楽が続くひとつの流れなのです。音程の取り方も[A]の1小節前1拍目のAがイメージできていないと次のメロディのGまで正しくとることができないでしょう。[A]の頭はベースからAs-C-Es-Gとなりますのでその直前はその変化音となります。

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6.2.2 [A]〜

[A]からは転調してGの領域になります。[A]の最初の和音はAsの和音なのになぜGなのか?それはこのAs-C-Es-Gの和音は[A]の3小節目のG-B-Dの和音が変化したものと考えるからです。和声学でいう倚音です。メロディはG- -B- -Dというg-mollの和音を示しています(ただ、音階はg-mollではありません)。広くとらえると冒頭のDの領域とここのGの領域でドミナント→トニカの関係を作っています。

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Gの領域の中心となるのはもちろんGの音です。和音で言えば[A]の3小節目、11小節目に出てくるG-B-Dの和音です。これらの前にあるAs-C-Es-G-B-Dの和音は前述の通り倚音です。この倚音が[A]の5小節目からはさらに動きます。つまりAs-C-Es-G-B-D→Es-G-B-D→As-C-Es-G-B-Dとカデンツを作っています。しかしやはりその直後のG-B-D-Fへと移ります。そこから[B]の前まではGの領域内で動きますが実際には[B]のCの領域に対するドミナントとなっています。[B]の4小節前からはすでにc-mollと言えます。譜例ではカデンツがわかりやすいように最後の音([B]の頭の音)にCとEsを加えてあります。

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6.2.3 [B]〜

[B]からは一転して不安定な和音が連続して音程がとりにくいと思います。全体的に減5度の音程に慣れましょう。

下の譜例は和音を書き出したものです(便宜上、異名同音で書かれているところがあります)。最初の和音はC-Gの転回形です。その前からの流れでここからCの領域に入ります。[B]の8小節目もCの和音なのでここまでがCの領域と思ってください。

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譜例の中でイコールと書かれているところはほぼ同じ和音と言えます。譜例の3つめの和音は2つめの和音のAsとDが省略された和音です。4つめと5つめはAがBに半音あがった和音の転回形でさらにCisとGが省略されています。。なぜ転回しているかというとベースがE→Aというドミナント→トニカの進行をするためです。その先は和音全体が半音で平行に上がっていってCの和音に帰ってきます。このCの和音は長三和音をきっちりあわせましょう。それまであえて三和音を避け減七の和音が連続した後の長三和音ですからそのギャップを表現する必要があります。そのことを念頭において表情を作ってください。