音楽用語辞典

属音は主音の完全5度上、もしくは完全4度下の音。主音の次に重要な音として音楽に大きな影響力を持つ。その理由としては主音との周波数比が2：3と非常にシンプルなためともいわれている。属調はある調の属音を主音とした調。あくまで主調から見た関係。近親調のひとつ。属音と同じように主調とは深い関係。短調においては自然短音階で考えるためハ短調の場合はト短調となる。属和音は属音上に作られた和音のこと。音階の構成音を1つおきに重ねていって3つの音でできる和音を属和音、4つの音でできる和音を属7和音(属和音に属音から数えて第7音が加わった)、5つの音でできる和音を属9和音(同じく第9音、つまり第2音のオクターブ上)…という。

短音階においては和声的短音階を使う。したがって短調の属和音は第3音が半音高くなるが属9和音の第9音(第2音のオクターブ上)はそのままとなる。

和声学では属和音の持つ機能をドミナントといい、主和音へと進行するのが自然だと感じられるその感じがドミナントの機能である。