ホルンのヘ音記号
特殊な音部記号の例としてホルンのヘ音記号があります。ホルンのヘ音記号では慣習的に1オクターブ下げて記譜されていたため現在でも普通のヘ音記号と1オクターブ高く演奏するヘ音記号の2種類が混在しています。下の譜面の下3段はどれも同じ音がなります。
この2つを見分ける方法はもう譜面の見た目しかありません。例えばヘ音記号で下加線だらけの譜面でしたら1オクターブ低く書かれている可能性が高いです。そうでなければ演奏が非常に困難ですから。ほとんどの場合、譜面を見ればおよそ見当がつきます。ホルンでヘ音記号を使う音域は実音でだいたい次の音域ですのでこの範囲に収まらない音域がたくさん書かれているようでしたら疑ってみてください。
このような特殊なヘ音記号も別に設定しておけば他の楽器のヘ音記号と競合することなく書くことができます。
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