※このページは古い記事です。最新のFinaleには応用できないこともありますのでご了承ください。


あなたも音楽つくりませんか?

経験は問いません。音楽が好きでもっと人とつながりたいのなら挑戦しましょう。→ ソナチネミュージック楽譜ライブラリー


Finaleで音楽制作!

木管楽器だけで編曲してみる

ピアノ曲よりよくなると思われるのはまず音量です。ピアノ曲よりだんぜん大きい音が出せます。迫力のある表現では欠かせません。もちろん小さい音も演奏する人数などを工夫すればピアノに負けません。吹奏楽曲ではピアノ曲よりも音量の変化を幅広く付けることができるのです。

次によくなると思われるのは音色です。たくさんの種類の楽器で演奏する吹奏楽ではピアノとは比べ物にならないほど多彩な音色を楽しめます。一つ一つの楽器の音色もそうですが、何人もの音が混ざり合ってできるいわゆるブレンド音は吹奏楽の醍醐味といってもいいほど美しいものです。同じ楽器でも1人と2人では音色の豊かさが変わってきます。編曲する時はどの楽器が何人ぐらいいるかも考えるといいでしょう。

他にも全体で使える音域が広いということです。正確に言うと広い音域を同時にまんべんなく使えるということです。ピアノ曲の場合、ピアノで出せる音域は片手で1オクターブちょいぐらいで両手でせいぜい3オクターブほどです。それ以上広い音域を使うと普通の人では演奏できません。そして右手で超ハイトーン、左手で超ロートーンを出すと同時に中音域を出すことができません。この点、吹奏楽曲では高い音から低い音までまんべんなく使うことができるのです。

当然いいことばかりではありません。ピアノ曲と違って大勢で演奏する吹奏楽曲ではみんなで音を揃えることに苦心します。音程やリズム、みんなの気持ちも揃っていなければ1つの美しい音楽にはなりません。つまりリズムがあいまいだったりテンポが複雑に動くような表現はできればしないほうがいいでしょう。付けたい表情などはできるだけわかるようにはっきりと表示しましょう。演奏者に任せすぎると演奏が混乱してきます。

他にも演奏者を集めること自体も大変です。どの楽器も値の張るものなので全てを演奏会場に備えてあることはまずありません。ほとんど全ての楽器を演奏者が用意し演奏会場にもって行かなければいけません。全部自分で用意できる演奏者が好ましいのですがそんな人滅多にいません。そんなわけでどの吹奏楽団でも楽器編成は大なり小なり違っています。編曲するときは多少想定と違う編成で演奏しても遜色ないようなものを目指すべきです。

完成した譜面の完全版は楽譜ライブラリーで無料公開しています。スコア、パート譜に加えスケッチとピアノ原曲の譜面もセットになってます。クレメンティ/ソナチネ for 木管セクション 第1楽章をダウンロードする

← 前のページ 次のページ →
@sonatine_music からのツイート Check ツイート お気に入り登録