※このページは古い記事です。最新のFinaleには応用できないこともありますのでご了承ください。


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スケッチを書く

この曲の特徴は3連符のアルペジオです。この音形は金管楽器にとって最もイヤな音形の1つでもあります。このままではムズカシイ曲になってしまうのでまずここをできるだけ変更してしまいます。変更しても旋律の持つオリジナリティが失われないかに注意しながら作業します。

ではスケッチしていきましょう。スケッチについては木管楽器だけで編曲してみるで。

これをベースに手を加えていきます。

チューバのベースラインを書き込みます。原曲に近づくようにリズムもつけました。チューバの音域に合わせてオクターブを変えています。

それにトロンボーンなど中音域の和音を加えて3連符のアルペジオの代わりにします。

そこにメロディをつけます。原曲どおりですとトランペットに負担がかかりそうなので一部をオクターブ下げてホルンあたりに割り振ります。4〜6小節目、13、15小節目などがそうです。6小節目などは原曲の音域ですとちょっと高めですので。4、5小節目は2オクターブにわたるフレーズなので1拍目とそれ以降でパートを割ります。

メロディはトランペットが3パートありますのでできるだけハモリを入れます。どの声部も跳躍が過ぎないようにします。大体5度以上の跳躍があると初心者は苦労します。

中学校などでは3番トランペットは初心者が担当することも多いのでリズムも簡略化しました。

その後全体のバランスを見て隙間があるようなところは音をかぶせていきます。この手のものは音が薄いのが何より怖いものです。

スラーなどを一通りつけていきます。自分がわかれば全部につける必要はありませんが、一応原曲どおりだとどうなるか考えてみるべきです。ピアノ曲のスラーはフレーズを表していることが多いですが管楽器ではただ単純にタンギングをするか否かを表しますので少し変更する必要が出てきます(管楽器奏者は頑なに指示を守ろうとします。演奏者に不必要な負担をかけるのは迷惑です)。

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